Boox Go 10.3、2ヶ月使ってみて
原文は Tyler Cipriani により に公開されました。 このブログを購読する
LinuxカーネルはGPLv2で提供されており、GPLv2のコードを配布するなら、ソースコード(および改変部分)のコピーを誰かに求められたら提供しなければならない。そして今、私が丁寧にお願いしているわけです🙂
– Joga、bbs.onyx-international.com

1月にBoox Go 10.3を買った。10.3インチ、300ppiのE Ink搭載Androidタブレットだ。
2ヶ月経った今、毎日使っている。手帳もノートも、大量のPDFの印刷も、スマホの良いところまで、すべて置き換えてしまった。
ただ、Booxの親会社であるOnyxは胡散臭い。
複雑な気分だ。Boox Goは美しく有能で、毎日愛用しているタブレットなのだが、Onyxがユーザーの権利を軽視し続ける限り、人には勧められない。
Booxの使い方

毎朝、MagicHoldのノートパソコンスタンドの前に座り込み、Boox上のObsidianで日記を書いている。
Syncthingで手帳をバックアップし、ZoteroのライブラリをBooxとノートPC間で同期している。
夜にはPDFの手帳を見返し、翌日の計画を立てる。
使っているアプリは以下の通りだ。
- Obsidian – 月額8ドルで、すべてのデバイス間で手間なく同期できるMarkdownエディタ。
- Syncthing – 大好きなアプリだ。中央サーバーを介さず、暗号化された継続的なファイル同期を実現してくれる。
- 瞑想アプリ1 – スマホやPCのブルーライトから離れて行うガイド付き瞑想の方が心地よい。
Booxを買う前はreMarkableも検討していた。
reMarkable Paper Proはフロントライト付きの美しいカラースクリーンに、書き心地の良いペンと「type folio」が付属し、さらにCalm Tech Instituteの認証も受けている。
ただ、reMarkableは徹底的に気を散らさないように作られたE Inkタブレットだ。一方で私が必要としていたのは、ほどよく気が散らない程度のものだった。
気に入っている点
- 穏やか(め)なテクノロジー – Booxは意図して使うためのデバイスだ。ネットサーフィンも、メールの確認も、動画視聴もやりにくい。でも、それが良い。
- アプリ – Google Playが最初から使える。F-Droidを入れたりランチャーを変えたりするのも簡単だ。
- 画面分割 – 標準ランチャーに画面分割機能がある。PDFとメモ用ドキュメントを並べて開くのに使っている。
- 読書 – 画面は300ppiのCarta 1200で、文字がくっきりと鮮明だ。
気に入らない点

- タイピング – 入力の遅延が気になる。
- Booxの最高リフレッシュレートでも、キーを押してから文字が表示されるまでに150msから275msかかる。
- それでも入力自体はできるが、時々気が散る。

- アクセサリ
- ペン – 標準のペンは子供用のホワイトボードマーカーのようで安っぽい。Kindle Scribe Premiumペンに替えたところ、書き心地は格段に良くなった。
- カバー – まともなカバーが見つからない。今は15ドルのカバーにステッカーを貼って使っている。
- ツールの切り替え – アプリの切り替えは遅く、ぎこちない。Booxというより、AndroidとE Inkの現状の限界が原因だと思う。
- フロントライトなし – フロントライトがないせいで、もっと読書に活用できない。買うときから分かっていたことだが、フロントライト付きの機種は別の面で妥協しているように思える。
Onyx
Booxの背後にいる中国企業Onyx International, Inc.は、Booxがテレメトリーを送信するサーバーを運営している。この通信はPi-hole2でブロックしている。

Mitmproxyでこの通信を調べてみたが、ほとんどは無害なものだった。とはいえ、テレメトリー送信に同意した覚えはないし(Booxアカウントにもログインしていない)、そもそもAndroidデバイスなので、Googleという巨大な口にもテレメトリーを流し込んでいる。
さらに悪いことに、OnyxはGNU Public Licenseの条件を無視し、Linuxカーネルの改変部分をユーザーに公開することを拒んでいる。これは私にとって到底許容できないことだ。GPL違反は窃盗に等しい。
Onyxがユーザーの権利をないがしろにしていることが、Booxを買ったことを後悔させる。
結論
これからもBooxは使い続けるだろうが、後ろめたさは残る。この記事での掘り下げが、次の誰かの役に立てばと思う。
残念ながら、E Inkタブレット市場はニッチすぎて、私がずっと夢見てきたようなソーラーパンクな未来を支えるには至っていない。
だが、オープンなLinuxベースのタブレットがE Inkを席巻するチャンスはある。LinuxはPostmarketOSでスマホへの対応を追い上げている。一方で、最高のE Inkタブレットですら、BooxのOSのように古くてアップデートされないAndroidを載せるのが精一杯だ。
将来的には、ライセンスとプライバシーを尊重する企業の、美しく穏やかなテクノロジーにお金を払い、誰にでも勧められるような製品に出会いたい。でも、今日はまだその未来ではない。
「Waking Up」と「Calm」を行ったり来たりしている↩︎
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