探索が生む奇妙な果実
原文は Nat Eliason により に公開されました。 このブログを購読する
Build Your Own Apps with AIは、これまで手がけた講座の中で最も成功する見込みだ。前回のヒット作で家が買えたことを考えれば、これは相当なことだ。
だが、この講座を作るつもりはまったくなかった。このテーマで何かコンテンツを作る予定すらなかったのだ。友人のハリーに勧められていなければ、作ることはなかったかもしれない。
外から見れば、この過程はとても短く見える。12月にAIツールを使ったコーディングについてツイートし始め、1月にはすでに「講座を作ってほしい」という声が届いた。だから、まるで一夜にして大成功したかのような錯覚を与える。文字通り、一晩で起きたことのように見えるのだ。
しかし実際のタイムラインは少し違う。2023年に初期のAIコーディングツールをいじり始め、年末には「そろそろプログラミングのかなりの部分を任せられるくらいにはなってきたかもしれない」と感じるようになった。そこで2024年、Cursorを使って自分が欲しかったiPhoneアプリを作った。「Prolific」という、文章を書くためのStravaのようなアプリだ。
そのプロジェクトは失敗した。文章版Stravaに需要はあまりなかった。僕自身も結局使うのに飽きてしまった。だが、その経験を通じてツールが何をできるようになりつつあるかが見えたし、近い将来、僕らのソフトウェアやプログラミングとの関係はまったく違うものになるかもしれないというヒントも得られた。
だから去年の秋、BoltやLovable、そして大幅に進化したCursorのようなエージェント型プログラミングツールが一気に伸びてきたとき、まさに待ち望んでいた瞬間が来たと感じた。ついに、僕ほどのプログラミング経験がなくても、学ぼうという好奇心さえあれば、AIツールを使って自分のアプリを作り始められるレベルに達したのだ。
Build Your Own Appsこそが、Prolificを作ったことの本当の収穫だった。新しいことを探索して試せば、何らかの形で報われると思っていた。当初の計画は失敗したものの、そこから派生した(しかもより良い!)計画が代わりに現れたのだ。
自分の人生を振り返ってこのパターンを探せば探すほど、奇妙で予想外な形で次々と見つかる。
ブログを始めたばかりの頃、SEOで上位を取るために男性の性健康について書いていた。確かにしばらくはその検索トラフィックを独占できた。だが本当の「収穫」は、他の人たちからSEOの手伝いを求められるようになり、そこからGrowth Machineを始めたことだった。
2021年に本気でプログラミングに取り組み始めたときは、アプリをいくつか立ち上げて稼ごうと考えていた。だがそこから暗号資産の沼にハマり(Crypto Confidentialの全貌はこちら)、結局クリプト関連のプロジェクトのためにコードを書くことになった。
Crypto Confidentialの草稿の合間に時間ができて短編小説を書き始めたときは、ただ物語を書く練習がしたかっただけだった。それが今や一冊の長編小説になり、正直、『Crypto Confidential』よりも売れるのではないかという気がしている。
2014年にこのブログを始めたときは、履歴書代わりのつもりだった。まともなブログ記事が書けることを企業に示して、フリーランスの仕事を取るための手段だった。それが今では……まあ、ここまでいろんな素晴らしいことにつながってきた。
このパターンはもっと奇妙な形でも現れる。たとえばCosetteと僕がAirbnb用に家を買ったときのことだ。大学生のグループがバスタブで排泄するという事件が起きて(本当の話だ)、僕らは「もうやってられるか」と2022年にオースティンの不動産市場が天井のときにその家を売った。
言いたいのは、こういう経験をしているのは僕だけではないはずだということだ。ビジネスの世界では頻繁に見られる。ある課題に取り組もうとして始めた会社が、途中でより良い関連課題を見つけるパターンだ(Slackはもともとゲーム会社だったはずだし、Nintendoはカメラ会社だったはずだ!)。あるいは、SpaceXがインターネット回線を売れると気づいたように、取り組むのが当然と思えるサブ課題を発見することもある。
ある方向へ探索を進めるなら、より良い目的地が現れたときに進路を変える覚悟が必要だ。Aに向かって航路を描いているつもりでも、潮の流れが突然Bへと引っ張っていくのなら、Bの方がビーチバーがイケてるかもしれない。
もちろん難しいのは、新しい案が現れたからといって、簡単に元の計画を捨てすぎないことだ。僕はおそらく、進路変更しすぎる側に偏っていて、ときどきそれで損もしている。だが、それなりにうまくもいっている。
探索や新しい挑戦は、ある種の気軽さを持ってやればいい。すぐにうまくいく必要も、思い通りの形で実る必要もないし、最初から探索を正当化する必要もない。探索することで、その探索自体を正当化する方法が見つかるのだ。
だから、いろいろ試してみよう。実験し、探索しよう。あとになって、さまざまな糸がどう結びつくかなんて誰にもわからないのだから。
その他
小説『Husk』は順調に進んでいる。来週、Scribeに最終稿を入稿する予定で(詳しくはこちら)、5月末の発売を目指して変わらず進めている。
Nathanと僕の「Between Drafts」も最近良いエピソードが続いている。たとえば1カ月で初稿を書き上げた方法や、2024年に読んだお気に入りの本、セルフ編集の方法などだ。
EveryのポッドキャストでDan Shipperと話した回では、Build Your Own Appsの制作、AIとの仕事、そして今回の記事のきっかけにもなった僕の奇妙な起業家としての歩みについて語っている。

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