外注の冒険:TaskRabbitで料理を頼んでみた
概要
ここ数年、日常生活の中の作業は、できる限り外注してきました。私の場合、お金よりも時間のほうが限られているので、30ドル払って1時間節約できるなら、十分お得だと考えています。
最近、低炭水化物を重視するケトダイエットを試し始めました。この食事法は私には合っていましたが、BBQやデリサンドイッチ、ピザなど、食事に合わないものが多いため、注文できるデリバリーの選択肢が限られてしまいます。
幸い、ケト向けのレシピを無料で紹介しているサイトはたくさんあります。私のお気に入りはruled.meですが、新しい情報源を探すために、レシピをまとめたニュースレターも利用しています。オンラインで見るレシピはどれもおいしそうです。ただ、オンラインのレシピを実際の料理に変えるには、料理をしなければなりません。そして私は料理が好きではありません。
これは外注を試すいい機会かもしれないと思いました。レシピは自分で選び、残りは誰かに任せるのです。
TaskRabbitの登場
TaskRabbitは、ちょっとした作業を人に依頼できるサービスです。住宅の修理や家具の組み立てなど、便利屋的な作業を得意としていますが、依頼できる仕事の範囲はかなり広いです。列に並んでもらったり、用事を代わりに済ませてもらったり、自分の代わりに誕生日パーティーへ出席してもらったりすることもできます。

これまでにもTaskRabbitで、アパートの清掃業者や、テレビを壁掛けにしてくれる便利屋を探したことがあります。いずれもおおむね良い経験だったので、自宅での料理を外注するのにもTaskRabbitは向いていそうでした。
何でもやってくれるTaskRabbitを探す
今回は時間を節約する方法として考えていたので、最も時間を節約できるのは、TaskRabbitの作業者に料理だけでなく買い物もしてもらうことだと思いました。TaskRabbitでは買い物はよくある依頼で、作業者は立て替えた費用を依頼主に請求できます。
試してみるレシピはベーコン巻きスタッフドポークテンダーロインとナポリ風ファットボムでした。手元にない材料が多かったので、「塩とオリーブオイルとコショウ以外、全部買ってきて」と言えば簡単に済みそうです。
ところが、そう簡単ではなかった
最初に声をかけた人は、料理の料金が1時間29ドルで、評価は100%が肯定的でした。料理の依頼も2件こなしています。そこで仕事を依頼したところ、すぐに断られてしまいました。奇妙なことです。TaskRabbitの作業者に仕事を断られたのは初めてでした。
次に見つけた人は、1時間22ドルで、肯定的な評価は86%でした。彼女はメッセージで、料理はするが買い物はしたくないと伝えてきました。何もかも任せられる人を見つけると決めていたので、彼女にはお礼を言い、探し続けました。
最終的に、条件に合う3人目の候補者を見つけました。しかし彼女も、熱心に……断ってきました。
仕事を簡単にする
条件を簡単にする必要がありました。
TaskRabbitの作業者は、買い物と料理を組み合わせた仕事を嫌がるようでした。そこで買い物をなくし、料理だけの仕事にしました。
新たな問題は、TaskRabbitでは一度断った人に同じ仕事を再度オファーできないことでした。つまり、上位3人の候補者を自分で候補から外してしまったのです。
ついに相手が見つかる
残った中で最も良さそうな選択肢は、Leahという若い女性でした。料金は1時間26ドルで、評価は73%。TaskRabbitの基準では、心配になるほど低い数字です。料理に関するレビューは1件しかなく、レビュアーは説明なしで最低評価を付けていました。
Leahに賭けるのはリスクがありそうでしたが、私には切り札がありました。食べ物にはそれほどこだわらないのです。正確に言えば、食べ物の好みがあまりうるさくありません。満足できる食事に求める基準は、TaskRabbitで料理人を雇って評価する人の大半より、ずっと甘いはずです。
Leahに仕事を依頼すると、彼女は引き受けてくれました。数分もしないうちに、2日後の予定が決まりました。
最初の食事
予約した日の夕方、Leahは時間どおりにやって来ました。キッチンを見せ、印刷したレシピを渡すと、彼女はさっそく仕事に取りかかりました。
作業はとてもスムーズに進みました。彼女が料理をしていた時間は2時間少しです。その間にできた時間を活用して、現在取り組んでいるソフトウェアプロジェクトを進めました。家の中に知らない人がいるのは気まずいものですが、キッチンはアパートの他の場所から十分離れていたので、二人ともそれなりにプライバシーを保てました。彼女がいることを忘れていた時間さえあります。
作業を終えると、豚ヒレ肉は10分後にオーブンから出せばよいこと、コショウとブロッコリーはコンロで完成していること、ナポリ風ファットボムは冷凍庫に入っていることを教えてくれました。カウンターを拭き、食器も洗ってくれていました。テンダーロインが焼き上がると、私はオーブンから取り出しました。見た目も素晴らしく、味も最高でした。


ベーコン巻きスタッフドポークテンダーロイン:完成品。
体験は、ほぼ完全に期待どおりでした。それ以来、Leahにはさらに3回料理を頼みましたが、毎回結果に満足しています。
費用はいくらかかるのか
この話を人にすると、最初に聞かれるのは「いくらかかるの?」です。この記事を書くために計算するまで、私自身もよく分かっていませんでした。
TaskRabbitに支払う費用は、各セッションの最後に請求書が届くので簡単に計算できます。一方、材料費を算出するのはずっと難しいです。1回の食事に必要な材料をすべて同時に買うわけではありませんし、レシピに書かれた分量ぴったりで材料を買うこともできません。
材料費を計算する
材料費を考える最も分かりやすい方法は、レシピで使う量に応じて按分することです。たとえば、レシピでクリームチーズを3オンス使い、8オンス入りのパッケージが3.49ドルなら、その材料の按分後の費用は1.31ドルです(⅜ × 3.49ドル)。
これはかなり控えめな見積もりです。私のレシピの多くでは、傷みやすい材料を使うため、他の食事で使い切れないと捨てることになります。すぐには傷まないものの、使い切るのが難しい材料もあります。たとえば、粉末ランチドレッシングです。買える最小単位は16オンス入りで14.03ドルでしたが、レシピで使うのは小さじ2杯、つまり0.29ドル分だけでした。賞味期間は約5か月ありますが、粉末ランチドレッシングを使う別のレシピを見つけるのは大変そうです。全体として、材料の買い方が最適でないため、料理1回につきおそらく3~6ドルほど無駄にしています。
数字で見ると
以下の表は、料理1回ごとの総費用を示したものです。材料はすべてAmazonと、FreshDirectという食料品配送サービスで購入しました。人件費には、TaskRabbitの作業者の時給と税金・手数料をすべて含めています。
セッション1
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| ベーコン巻きスタッフドポークテンダーロイン(4人分) | 26.69ドル |
| ナポリ風ファットボム(24人分) | 19.30ドル |
| 人件費(2時間15分) | 62.88ドル |
| 合計 | 108.87ドル |
セッション2
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| アップルウッドで焼いたポークチョップ(4人分) | 13.39ドル |
| ガーリックとベーコンの芽キャベツ(4人分) | 10.11ドル |
| 究極のケトチョコレートブラウニー(16人分) | 24.14ドル |
| 人件費(2時間15分) | 62.88ドル |
| 合計 | 110.51ドル |
セッション3
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| クリーミーなほうれん草入りポークテンダーロインのルーラード(4人分) | 15.02ドル |
| いんげんのオリーブオイル和え(4人分) | 4.08ドル |
| おいしいチョコレートケトブラウニー(16人分) | 9.08ドル |
| ナポリ風ファットボム(24人分) | 19.30ドル |
| 人件費(3時間) | 83.85ドル |
| 合計 | 131.33ドル |
セッション4
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 簡単チキンパルメザン(4人分) | 30.11ドル |
| チーズ入りクリームドスピナッチ(4人分) | 8.86ドル |
| ラズベリーチーズケーキカップケーキ(12人分) | 15.03ドル |
| 人件費(2時間) | 55.90ドル |
| 合計 | 109.89ドル |

レストランのデリバリーと比べると?
私にとって、TaskRabbitでの料理はレストランのデリバリーに取って代わりました。スクランブルエッグやステーキなど、自分で作る食事もまだありますが、レストランへの注文はほとんどしなくなりました。
費用:引き分け
私の場合、TaskRabbitに自宅で料理をしてもらう費用は、デリバリーを注文する費用とほぼ同じです。
たとえばセッション4では、メイン料理1食あたり約20ドル、デザート1個あたり2.50ドルでした(ちなみに、チーズケーキカップケーキは最高においしかったです)。この費用は材料を無駄なく使えることを前提にしているので、実際には1食あたり1~2ドル高くなるでしょう。
レストランのデリバリーでは、税金、チップ、手数料を含めて、昼食に10~20ドル、夕食に15~30ドルほど使うことが多いです。全体としては、両者は引き分けだと思います。
時間管理:TaskRabbitの勝ち
レストランに料理を注文すると、20~90分後に届きます。その間に生産的な作業をするのは難しいです。いつ中断されるか分かっていると、仕事に完全には集中できないからです。
TaskRabbitの料理人に頼むと、1週間分の食事をいくつか作ってもらい、冷凍しておけます。後で食べたくなったら、お腹が空いたときにすぐ食べられます。予測できない中断がなくなり、時間をずっと思いどおりに使えるようになります。
栄養面の選択:TaskRabbitの勝ち
冒頭で説明したように、私が好む食事に合うレストランのデリバリーは、あまり多くありません。低炭水化物に見えるメニューがあるレストランでも、正確な栄養情報を提供していることはまれです。TaskRabbitで料理を頼めば、食材に何が入っているかを正確に把握できるので、何を食べるかについて、より情報に基づいた選択ができます。
分かったこと
今回の経験で、料理を自分でしなくてよいなら、私は料理をとても楽しめるのだと気付きました。
レシピを読むだけで熱中する友人もいますが、私はこれまでその感覚を理解できませんでした。自分にとっては、料理にかかる手間に見合う価値がないとしか思えなかったのです。でも、レシピを選ぶことと料理の作業を切り離してみると、料理が本当に楽しく感じられます。レシピを次々に見ながら、「すごい。これを食べるためにLeahを予約するのが待ちきれない!」と思うようになりました。
これからどうするか
この方法の欠点の一つは、良いレシピを探したり、材料を管理したりするのにかなり時間を取られることです。友人からは、私はおそらく料理人が時間単位で請求する料金に近い金額を払っているのだから、TaskRabbit以外で個人の料理人を雇うのが現実的か調べてみてはどうかと言われました。料理人が材料を自分で持ってきてくれるか、自分のキッチンで料理して届けてくれるサービスを検討しています。
TaskRabbitで料理人を雇うときのコツ
材料は自分で買う
私の経験では、TaskRabbitの作業者に料理と買い物の両方を頼むと、その仕事に興味を持つ作業者が限られ、作業も複雑になりすぎます。何を買うか、いくらまで使ってよいかを伝え、立て替え分を払い戻し、買い物と料理で料金が異なる場合には適正な報酬を決めなければなりません。
キッチンを準備する
TaskRabbitの作業者が到着するまでに、すべて準備を済ませておくようにしています。レシピは印刷し、カウンターの上は片付け、材料も用意しておきます。
忘れやすいのは、冷やしたり冷凍したりするレシピのために、冷蔵庫や冷凍庫の場所を空けておくことです。忘れていたときにはLeahが親切にも冷蔵庫の中を整理してくれましたが、できれば料理に集中してもらいたいと思っています。
キッチンを案内する
最初のセッションの後、Leahが使うだろうと思っていたキッチン用品(計量スプーンやへらなど)が使われていないことに気付きました。おそらく、私が持っていることに気付かず、手持ちのものだけで済ませたのでしょう。
それ以来、料理道具がもっと見つけやすい場所にあるよう、キッチンを整理しました。次にLeahが料理に来たときは、何があるかを一通り説明し、すべての道具の場所を見せました。
後で様子を聞き、フィードバックをもらう
これに関連して、Leahは必要なキッチン用品が足りないことを、私に言いづらかったのだろうとも気付きました。問題を知りたいなら、こちらから尋ねる必要があります。それに、彼女は私の家で私のために働いてくれているので、敬意を持って接し、良い仕事環境を作れているか確認したいと思いました。
最初のセッションの後、Leahに連絡し、彼女が働きやすくなるよう、作業の進め方やキッチンの環境について変えられることがないか尋ねました。すると興味深いことに、彼女は私がMagic Bulletを使っていることを話題にしました。これは洗いやすいので使っている小型のブレンダーです。液体にはとてもよく使えるけれど、乾いた材料を混ぜるのにはあまり向いていないと教えてくれました。彼女はハンドブレンダーを勧めてくれたので、Amazonで基本的なモデルを50ドルで注文しました。あっという間です。
このフィードバックの確認を習慣にしてから、Leahは役立つ提案を次々としてくれるようになりました。彼女の提案の多くは、自分一人で料理するときにも役立っています。
チップは加えない
これはおすすめというより、私がそうしているという話です。
TaskRabbitではチップを追加できますが、オンラインで読んだ限り、チップを加えるのは一般的ではありません。チップ文化は全体としてマイナスだと思っているので、レストランやタクシーのように料金の一部として強く暗黙に求められている場合を除き、私はチップを払いません。TaskRabbitの作業者は、提供するサービスの料金を自分で決めています。その料金に加えてチップを払うのは、筋が通らないと思います。
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