たぶん先延ばしにしているだけなんだと思う
原文は Michael Lynch により に公開されました。 このブログを購読する
一言でまとめると
もっと時間をかけて顧客と話す必要がある。
ハイライト
- Zestfulのサイトに加えた変更により、わずか数日でGoogle検索の1ページ目に表示されるようになった。
- 何十年も前からある町工場向け管理アプリの、より良いバージョンを作ってみようと考えている。
- 顧客と話すのを避けるために、ひたすらコーディングしている。
目標の達成度
毎月初めに、その月に達成したいことを宣言している。目標に対する今月の結果は次のとおりだ。
メールやSNSの気晴らしを断つ方法についての新しいブログ記事を公開する
予定通り記事は公開したが、反響が思ったより小さくて驚いた。これまでも的を絞りすぎて広く注目されない記事が続いていたが、SNS時代の集中力をテーマにした記事ならもっと関心を集めるかと思っていた。
RedditやTwitterでは多少の反応はあったものの、全体としてはあまり読まれず、これまでの閲覧数は800程度にとどまっている。
良かったのは、読んでくれた人たちからは良いフィードバックをもらえたことだ。何人かは記事から得たヒントで生産性が上がったと言ってくれて、嬉しかった。
新規事業の可能性を探るため、顧客5人にインタビューする
- 結果: 3人にインタビューした
- 評価: C
ある意味では3件の顧客インタビューをしたが、「顧客インタビュー」の定義をかなり広く取った場合の話だ。本当の意味での顧客インタビューは1件だけで、あとの1件は顧客になる可能性が低い相手との一般的な面談、もう1件は短い対面での会話と12月に改めて連絡するという約束だった。
今月の本当の目標が顧客インタビューだけだったことを考えると、3件はあまりにも少ない。これは営業への苦手意識と、問題をコードで解決しようとする癖が一因だ。また、人脈作りが必要なのに、ゼロから人脈を作るのは難しいという問題もある。
データ
Is It Keto
| 指標 | 2019年10月 | 2019年11月 | 変化 |
|---|---|---|---|
| ユニークビジター数 | 26,315 | 27,981 | +1,666 (+6%) |
| 合計ページビュー数 | 66,578 | 69,090 | +2,512 (+4%) |
| ドメインオーソリティ (Moz) | 13 | 14 | +1 (+8%) |
| ランクインしているキーワード数 (Moz) | 1,574 | 1,654 | +80 (+5%) |
| AdSense収益 | $75.65 | $151.07 | +$75.42 (+100%) |
| Amazonアフィリエイト収益 | $159.02 | $118.00 | -$41.02 (-26%) |
| ミールプラン売上 | $23.87 | $0.00 | -$23.87 (-100%) |
| 合計収益 | $258.54 | $269.07 | +$10.53 (+4%) |
数字は少し上向いてはいるが、ダイエット系サイトにとって10月から12月は一年で最も厳しい時期だと思う。1月には新年の抱負としてケトジェニックダイエットに関心を持つ人が増えるので、大きな伸びを期待している。
Amazonアフィリエイト収益は、トラフィックが今の半分だった5月以来の低水準まで落ち込んだ。AdSenseが少し増えたのは、AdSenseの実装のバグを修正したためだ。修正は11月中旬に公開されたので、丸1カ月適用される来月はさらに大きく伸びると見込んでいる。ミールプランは今も販売しているが、販売のための施策はほぼやめてしまった(詳しくは後述)。
Zestful
| 指標 | 2019年10月 | 2019年11月 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 合計収益 | $3.89 | $65.33 | +$61.44 (+1,580%) |
Zestfulはここ数カ月、ゆっくりと伸びてきている。過去にも大きな一括利用で売上が跳ねた月はあったが、ここ数カ月は複数の異なるユーザーによる継続的で着実な利用が増えている。
ミールプランの販売をあきらめる
ここ数カ月、Is It Ketoでミールプランの販売を試してきたが、思ったより難航している。10月は手数料を引いて23.87ドル、わずか2件しか売れなかった。販売ページの細かな調整や価格変更、サイト内の導線を変えて販売ページへ誘導するなど、いろいろ試したが効果は見られなかった。
11月にも販売ページにいくつか手を加えてみた。
- ミールプランの1つに写真を追加した
- 顧客の声を追加した
- 「Download」ボタンから価格表示を外した
いずれも効果はなかった。
特にがっかりしたのは、購入ボタンの文言を「Download PDF」に変えてもクリック数が低いままだったことだ。この表示なら無料ダウンロードだと勘違いするかもしれないのに、それでもクリックされなかった。

ダウンロードボタンから価格表示を削除
きっとうまく売る方法はあるのだろうが、6週間以上も費やしてしまい、長くかけすぎたと感じた。AdSense広告の一部をミールプラン用の自前広告に置き換えていたが、そのままAdSenseを出していた方がはるかに収益になったので、自前広告は撤去した。さらに、サイトのメインナビゲーションから「Meal Plans」を外し、トップページでもブログでの言及を除いて表示しないようにした。
意地でZestfulのサイトを書き直す
Zestfulのサイトは昨年作ったのだが、それは2週間の苦行だった。理由の多くは、当時知っていた唯一のフロントエンドフレームワークであるAngularで書いたためだ(…といっても「知っていた」程度のものだが)。それ以来、ずっと好みに合っているVue.jsを覚え、ウェブデザインの経験もかなり積んだ。
それでもZestfulのサイトはずっとAngularのまま放置されていた。Vueで一から書き直したいと強く思っていたが、めったに触らないサイトを全面的に書き換える正当な理由が見つからなかった。
そんなとき、Googleの検索結果を見てみた。「parse ingredients」で検索すると、Zestfulは3ページ目にあり、実質的に誰の目にも触れない。さらに悔しかったのは、1ページ目にZestfulの競合が表示されていたことだ。材料解析だけをサービスとして提供しているのは、その会社とZestfulだけなのに。

検索結果でZestfulを上回っていた競合
競合サービスを試してみて、彼らがZestfulとまったく同じ方法で作っていることが分かった。古いオープンソースライブラリをWeb UIでラップしただけのものだ。違うのは、彼らがそれ以降開発を続けず、バグ修正も私が追加したような機能も付けていないことだ。
だからこそ、検索結果で常に負けているのが腹立たしかった。なぜなのか見当もつかなかった。Zestfulの方がリンクされているサイトは多いし、コンテンツも多く、更新頻度も高い。考えられる唯一の理由は、Zestfulがクライアントサイドレンダリングで、競合サイトがサーバーサイドレンダリングだということだった。つまり、彼らはサーバーサイドで設定する必要があるSEO関連のHTMLタグをきちんと出力できているということだ。
Zestfulのサイトでサーバーサイドレンダリングを実現する方法を考えた。AngularではAngular Universalで対応できるが、以前KetoHubをAngular Universalに移行しようとして1週間以上かけても何も成果が得られなかったことがある。しかも、Angularの沼にさらに深くはまりたくなかった。
VueにはサーバーサイドレンダリングのソリューションとしてNuxtがあるが、たかだか数ページをサーバーサイドで描画するためだけにNodeサーバー全体を動かすのはあまり気が進まなかった。よく調べてみると、Nuxtは静的に生成されたページをサポートしていることが分かった。つまり、数個のHTMLファイルを事前に生成して、このブログのようにシンプルな静的ホスティングで配信できるということだ。しかもVueのツール群は使えて、静的サイトの手軽さも得られる。
Nuxtでのシンプルな静的ページ生成の良い事例は見つからなかったが、試行錯誤の末に自分でhello worldを動かすことができた。それから1日半、猛烈な勢いでコーディングして、ZestfulのサイトをAngularからVue + Nuxtへ移植した。これでZestfulでも<link rel="canonical" ...>やページごとの<title>タグといった、本来サーバーサイドで出力すべきタグを正しく持たせることができた。
UIの再設計が目的だったわけではないが、CSSフレームワークもMaterial DesignからBootstrapに切り替えたため、CSSの多くを一から実装し直す必要があった。Zestfulを設計した頃よりCSSの経験もかなり増えていたので、前のデザインで気になっていた細かい点をいくつか直す機会にした。

書き直したZestfulのサイト
数日後、Googleで「parse ingredients」と検索してみると、こんな結果が表示された。

Google検索で1ページ目に浮上したZestful
やった、1ページ目だ!しかも、書き直しのきっかけになった競合より1つ上に表示されている。
これほど突然かつ劇的にGoogleの順位が変わったのは見たことがないので、少し懐疑的でもある。楽観的に見守りつつ、Google Search Consoleで長期的にどう推移するかモニタリングしていくつもりだ。
でも、結局は全部先延ばしだ
ZestfulやIs It Ketoをいじるのは一見生産的に見えるが、新しい大きな一発を狙うアイデアを見つけるという、より上位の目標にはつながっていない。振り返ってみると、コーディング作業に時間をかけすぎ、顧客開拓に時間をかけなさすぎた。
とはいえ、成果物だけを見ると少し偏って見えるのも事実だ。イベントに参加したり企業をリサーチしたりする時間も取ったのだが、多くの見込み先は除外することになったので、目に見える成果としてはあまり残らなかった。
ソフトウェアのビジネスアイデア探しにおける断絶の問題
自分でビジネスをやる中で大きな気づきになったことの一つが、Rob Wallingの著書Start Small, Stay Smallを読んだことだった(私のメモ)。彼は、個人開発者の強みはニッチな層向けのソリューションを作っても十分に収益化できる点にあると指摘していた。
Wallingは、フリーランスのウェブ開発者向けに特化した会計ソフトを作っている会社の例を挙げていた。QuickBooksやXeroのような巨大な競合がいても、ウェブ開発者が自分たちの特有のニーズに焦点を当てた製品にお金を払ってくれるため、ニッチな会計ソフトは成功している。だからこそ、Wallingのアドバイスは「小さなニッチビジネス向けのソフトウェアを書け」というものだった。
学びつつあるのは、そのニッチとどうつながるかが難しいということだ。
たとえば、あなたがカスタム自動車修理工場のオーナーだとしよう。全国各地の多くの専門サプライヤーから部品を仕入れる必要があり、それぞれ支払いシステムも注文プロセスも違う。会計をきちんとするには、メールを一つひとつ確認して、領収書を会計ソフトに登録しなければならない。

この自動車修理工場の鉄製キャビネットも、もっと良いソフトウェアがあれば、こんなに汚れていなかったかもしれない。
開発者の視点で見れば、ソフトウェアで解決できる問題がいくつかある。たとえば、工場のオーナーが領収書を転送すれば、自動的に解析してQuickBooksのアカウントに取り込むサービスを作れるかもしれない。あるいは、もっと野心的に、カスタム部品のマーケットプレイスを作って、オーナーがあちこちのサイトで部品を探し回らなくても済むようにすることもできる。
しかし、ここに断絶の問題がある!カスタム自動車修理工場のオーナーであれば、こうした問題をソフトウェアで解決できるとは思いもよらないかもしれない。自分のやり方にすっかり慣れてしまい、そもそも問題として認識していないことさえある。
一方の私、つまり開発者側も、事業主がそうした問題を抱えていることを知る術がない。彼らの業務フローや痛点を知らないからだ。もちろん尋ねることはできるが、それは少し奇妙な提案になる。
私: 事業を運営する上で手間やコストがかかる部分を自動化するソフトウェア製品を売りたいと思っています。
事業主: いいね!そのソフトは何ができるの?
私: わかりません。
事業主: …?
私: どんなソフトが必要かわからないので、それを知るには、見ず知らずの私にあなたの事業について数時間かけて教えてもらう必要があります。
事業主: …
私: それに、儲かる機会がないと判断して、結局あなたの問題を何一つ解決するものを作らない可能性も高いです。
事業主: [警備員を呼ぶ]
今まさに直面しているのが、こういう状況だ。近くには、私にお金を払ってソフトウェアを作ってもらいたいと思っている企業がたくさんあるのかもしれないが、私はその存在に気づいていない。そして、なんとか見つけた有望そうな企業に対しても、数時間かけて仕事の内容を説明してもらうまで、自分の価値を示す方法がない。
余談: もしかすると、今でっち上げた自動車修理工場の例は、実は良いアイデアかもしれない。
自分用メモ: カスタム自動車修理工場について調べてみること。
町工場へのインタビュー
地元企業の開拓を進める中で、周りの小さな会社がみな同じウェブデザイナー、Montague WebWorksにサイト制作を依頼していることに気づいた。地元の小規模事業者向けにソフトウェアを作りたいと考えている者としてアドバイスがほしいと、オーナーのMikにメールを送ると、親切にもオフィスに招いてくれた。その話の中で、彼は地元スタートアップに資金やメンタリングを提供する団体Valley Venture Mentorsを教えてくれた。
Valley Venture Mentorsのイベントに参加し、町工場のオーナーと知り合った。町工場向けのソフトウェアの選択肢について話を聞くと、どれもかなりひどいものらしい。最も人気のある製品の一つはJobBOSSというアプリで、1994年からタイムスリップしてきたかのような見た目だ。製品デモを見ると、アプリケーション全体がSQLデータベースに薄いUIをかぶせただけのように見える。

町工場の作業員は、本当にデータベースの管理が好きなのだろうか?
かなり肥大化して複雑に見えるので、もっと狭いユースケースに特化した、シンプルなJobBOSSのようなものを求めてお金を払ってくれる町工場が見つかるのではないかと期待している。
12月の目標は、このようなソフトウェアを使っている町工場にアプローチし、既存のプロセスやソフトウェアについて気に入っている点や不満な点をインタビューすることだ。
おすすめ
最後に、今月見つけた気に入ったものを2つ紹介したい。
Firefoxでページ全体のスクリーンショットを撮る
私はよくウェブサイトのスクリーンショットを撮るのだが、必要な情報を1画面に収めるのに苦労していた。特に、ビューポートが小さいモバイルサイトのスクリーンショットでは難しい。そんなとき、Firefoxのコンテキストメニューに「Take a Screenshot」という項目があることに気づいた。

Firefoxの素晴らしい内蔵スクリーンショット機能
わずか2クリックでページ全体を保存できる。

Firefoxでは表示部分だけでなく、ページ全体のスクリーンショットが撮れる
複数のスクリーンショットをつなぎ合わせなくても、モバイルでのIs It Ketoのトップページ全体のスクリーンショットが撮れる。とても便利な機能だ!
Bruno Simonの3D履歴書
ウェブ開発者のBruno Simonが、自身のポートフォリオページをクールな3Dドライビングゲームに仕上げている。ブラウザだけでプラグインなしに動作するゲームとしては驚くほど軽快で、数分間探索するだけでも楽しい。
After months of hard but fun work, I'm glad to finally show you my new portfolio 🚗https://t.co/rVPv9oVMud
Made with #threeJS and #canonJS pic.twitter.com/zrq8rpILq1— Bruno (@bruno_simon) October 24, 2019
まとめ
今月やったこと
- ZestfulのサイトをNuxt + Vueで書き直し、事前レンダリングでSEOフレンドリーにした。
- ブログ記事“Eliminating Distractions from Social Media, Email, and StackOverflow”を公開した
- Is It KetoのJinjaテンプレートをリファクタリングし、バグを見つけてUIの一部を整理した。
- Is It Ketoで4本の新しい記事をレビューして公開した。
学んだこと
- 先延ばしをやめて、もっと顧客と話すこと。
- サーバーサイドレンダリングは検索順位に大きな違いをもたらすようだ。
来月の目標
- 顧客インタビューを5件実施する。
- Vueの事前レンダリングを使ったHello Worldの詳細を解説する新しいブログ記事を公開する。
- Is It Ketoで新しい記事を2本公開する。
自動車修理工場の写真:NeONBRAND(Unsplashより)。
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