ブートストラップ企業向け採用管理システム(ATS)の比較調査
私は6人規模の会社を自力で運営するブートストラップの創業者で、今週は採用候補者を管理するためのさまざまなツールを試しました。
この記事では、見つけた採用管理システム(ATS)の使用感と、小規模なブートストラップ企業にとってどれだけ役立つかをまとめます。
なぜ採用管理システム(ATS)を使うのか
前回採用を行ったときは、WeWorkRemotelyに求人を掲載し、応募はメールで受け付けました。結果、221件もの応募があり、メールでの管理は煩雑を極めました。フォルダ分けとラベルでなんとかしのぎましたが、今回は応募を管理するための専用ツールを使いたいと考えています。
評価基準
探し始めるにあたり、採用管理システムに求める条件を次のように整理しました。
必須条件
- 採用ステージごとに応募者を一覧で確認できること
- 応募者を尊重した設計であること
- 同じ情報を何度も入力させたり、応募のためだけに不要な手間をかけさせたりしないこと
- 月額300ドル以下であること
- 料金体系が明確に公開されていること
- デモの予約なしでサインアップできること
あると嬉しい条件
- 小規模企業向けに最適化されていること
- 大企業向けのグループでの意思決定や承認機能などは必要ありません
- 総合的な人事ツールになろうとせず、採用管理に特化していること
- 求人を出していない期間は課金を一時停止できること
- 数か月に一度しか求人を出さないため、使っていない月まで通常料金を払い続けるのは避けたい一方、数か月後に再開するときにゼロからやり直すのも避けたいからです。
除外条件
- 「AI搭載」を謳っているもの
概要
| プラットフォーム | 料金 | セルフサインアップ可? | 課金の一時停止可? | 採用管理に特化? | UX評価 |
|---|---|---|---|---|---|
| Homerun | $71/月 | はい | はい | はい | 8 |
| Polymer | 1求人あたり$10/月 | はい | はい | はい | 6 |
| Recruitee | $109/月 | はい | いいえ | はい | 7 |
| Breezy | 無料 | はい | いいえ | はい | 5 |
| JOIN | 無料 | はい | 不明 | いいえ | 5 |
| Hireproof | 非公開 | 一応可 | 不明 | いいえ | 3 |
| Eddy | $300/月 + 不明 | いいえ | 不明 | いいえ | 評価なし |
| Greenhouse | 非公開 | いいえ | 不明 | いいえ | 評価なし |
| Lever | 非公開 | いいえ | 不明 | いいえ | 評価なし |
*料金は、私のニーズ(求人1件、応募者数無制限)を満たす最安プランで記載しています。
** ユーロ建ての料金は、比較しやすいように米ドルに換算しています。
私のイチオシ:Homerun
Homerunは今回最後に評価したATSでしたが、結果的に一番のお気に入りになりました。使い始めて1時間もしないうちに有料プランに登録しています。
HomerunはすっきりとしたUIで、求人応募フォームの作成を簡単にしてくれます。記述(短文・長文)や選択式といった標準的な入力形式を使って、応募時の質問を柔軟に設定できます。
Homerunは採用パイプラインの各ステージに応募者を並べるカンバン表示が使いやすく、応募者ごとのやり取りも簡単に管理できます。


最初は、Homerunの求人投稿画面に圧倒されました。デフォルトでは複雑なレイアウトの本格的なランディングページビルダーが立ち上がるのですが、私が求めていたのは求人内容と初期質問だけで十分だったからです。

当初はHomerunの複雑なランディングページビルダーに戸惑いました。
実際には「求人掲載」ページを使わず、「求人応募」機能だけを利用することもできます。この点はありがたいと感じました。求人の告知自体は、それを得意とする別のサイトに任せられるからです。
課金の一時停止に対応しているか不安でしたが、Homerunの創業者がTwitterで明言していたとおり、求人がない期間は無料プランにダウングレードすれば、データをすべて保持したまま費用はかかりません。
Homerunを使った採用を始めて数日が経ちますが、今のところとても快適です。応募の管理や採用状況の分析、繰り返し作業の削減をしっかりこなしてくれています。
- 長所
- 試した中で最も優れたUX
- 求人応募フォームを柔軟に作成できる
- メールテンプレートの連携が秀逸
- 求人の全体像が分かる分析機能が便利
- 短所
- マスコットキャラクターが少し不気味
追記(2022-09-14):採用プロセス全体を通してHomerunを使った感想は、こちらのメモをご覧ください。
次点:Polymer
卓越したブートストラップ起業家であるMonica LentさんにPolymerを勧められました。彼女自身も使い始めたばかりだったのですが、私も危うくPolymerに決めるところでした。Homerunに出会うまでは。
ほとんどのATSが月額課金なのに対し、Polymerは月ごとの求人数で課金されるため、たまにしか求人を出さない小規模企業にとってははるかに良心的です。
ウェブサイトやLinkedInを見る限り、Polymerは数名の小さなチームで運営されているようです。一般的に、小さな会社は同じく小さな会社へのサービスが得意だと感じています。
Polymerが求人応募と応募者管理に絞っている点も気に入りました。多くのプラットフォームが採用・雇用・人事を一体化した総合ツールになろうとして肥大化しているのとは対照的です。
PolymerのUXはまずまずです。他の多くのプラットフォームよりシンプルですが、構成が少し分かりにくいと感じました。各ページに複数の主要ボタンがあり、現在の作業と関係のないメニュー項目が画面の広い領域を占めています。

PolymerのUXは無関係なタスクのメニューが入れ子になって少し窮屈でした
- 長所
- 小規模でフォーカスが明確な会社
- チェンジログから頻繁な改善や新機能の追加が分かる
- たまに採用する企業に優しい料金体系
- シンプルで焦点が絞られた機能
- 短所
- UIがややごちゃごちゃしている
- サポートドキュメントが古い
Recruitee
ブートストラップ企業の視点で見たRecruiteeの最大の問題は、共同での採用決定を前提に設計されていることです。単独や共同創業者と二人だけで採用を決めるインディーな創業者にとって、コラボレーション機能は過剰で、かえって邪魔になります。


見た目の面では、RecruiteeのUIは魅力的です。スタイルは洗練されていますが、機能が多すぎて、使いたいツールや画面を探すのに迷ってしまいました。
長所
- セルフサービスのデモ体験がよくできている
- UIの見た目が魅力的
短所
- チームでの採用決定向けに作られているため、個人の創業者や採用担当者にはフローが最適ではない
- 採用管理以外にもオファーレターの署名やリクルーティングなど機能が肥大化している
- 採用していない期間に課金を停止できないため、使わない月も支払うか、データを失うかのどちらかになる
Breezy
Breezyはあまり印象に残りませんでした。他のプラットフォームが明確に上回っているため深くは試しませんでしたが、基本的なことはカバーしています。カンバン表示で候補者を管理し、やり取りをサポートしてくれます。


UIは期待外れなほど素っ気ないものでした。ほとんどBootstrap CSSをそのまま使っただけで、あまりカスタマイズされていません。
BreezyのUXは、選択肢が多すぎてワークフローが不足している点に問題があります。Homerunの強みは一連のステップを案内してくれることで、例えば候補者を不合格にすれば次は通知する流れになります。Breezyにはそうしたワークフローの概念がなく、すべての選択肢が常に表示されたままです。候補者を不合格にしても、何かが変わったというフィードバックすらありません。
長所
- 求人1件なら無料
短所
- 他のソリューションと比べてUIが原始的
- 採用していない期間に課金を停止できず、使わない月も支払うか、30日後に応募者データがすべて削除されるかのどちらかになる
JOIN
最初からJOINには懐疑的でした。最大の売りとして「無料」を掲げているのが引っかかったからです。これは大抵、収益源が別にあるため、企業のインセンティブがユーザーと一致していないサインです。
奇妙なことに、JOINは実際の求人を公開して応募の受付を始めるまで試すことすらできません。多くのプラットフォームではサンプルデータが入ったデモモードがあったり、手動で応募者を追加してインターフェースを確認できたりしますが、JOINにはそれがありません。


試しにテスト用の求人を作り、自分で応募して応募者側の体験や採用側での管理がどうなるか確認しようとしましたが、うまくいきませんでした。求人の作成にはJOINチームによる手動審査が必要なのです。そこで諦めました。
今日改めてログインしようとしたところ、JOINにアカウントを無効化されていました。チャットボットに謝罪を乞うように促す表示が出ます。サポートに連絡しようとしましたが、チャットすら機能しませんでした。
長所
- UIは悪くなさそう
短所
- 求人応募の受付を始める前にJOINスタッフによる手動審査が必要
- 予告なくアカウントを無効化された
- 実際の候補者で使い始めるまで評価できない
- 自由記述の質問を追加できない
Hireproof
Twitterで誰かにHireproofを勧められたのですが、これがそもそも採用管理システムなのかどうかもよく分かりませんでした。サインアップページは紛らわしく、最後まで進めても製品を使えるわけではなく、ウェイティングリストに登録されるだけです。
翌日、実際の製品を試せるという招待メールが届きました。使ってみても、このアプリが何なのかいまひとつ掴めません。候補者の管理というより、社内の多くのメンバーが一貫した方法で面接を行えるようにトレーニングするためのツールのように思えます。
小さな会社の創業者であれば、そうした機能は不要です。自分自身と一貫性を保つためにまでツールは必要ありません。
まだクローズドベータなので厳しく言いたくはありませんが、プラットフォーム内での操作にかなり手こずりました。大量のUIコントロールが表示されるだけで、次に何をすべきかの手がかりがありません。
10分で諦めました。
長所
- UIはきれいだが分かりにくい
短所
- CTA(行動喚起)がなく、操作しづらい
- 大企業や急成長を目指す企業向けの印象
- ネーミングがひどい — 「採用不可」と名付けるようなものだ
Eddy
セルフサービスでのサインアップに対応していないため、試しませんでした。
Greenhouse
セルフサービスでのサインアップに対応していないため、試しませんでした。
Lever
セルフサービスでのサインアップに対応していないため、試しませんでした。
記事をランダムに読む



