コンテンツライターの採用 パート3:候補者のスクリーニング
ライター候補をスクリーニングする際は、不完全で限られた情報の中から決断を下さなければなりません。このセクションでは、どのような資質に注目すべきか、どのような危険信号を避けるべきか、そして万が一採用を誤ったときに被害を最小限に抑える方法について解説します。
評価基準
ライターを実際に採用してみるまで、あなたの求める文章を書けるかどうかはわかりません。プロフィールやポートフォリオから得られる手がかりは限られており、その多くは弱いシグナルです。以下では、ライター採用における一般的な評価基準と、採用判断の際にそれらをどう評価すべきかをまとめました。
時間単価
時給60ドルのライターと、30ドルのライターがいたとします。自然と60ドルのライターの方が優れていると思うかもしれません。そうでなければ、どうして競合の2倍もの単価を維持できるのでしょうか。
ところが意外なことに、私の経験ではこれは当てはまりませんでした。ライターの提示する単価とスキルレベルは、ほとんど無関係だったのです。実際、Upworkで見つけた中で最も優秀だったライターは、最も単価が低い時給20ドルの人でした。
プロフィール文
フリーランス向けプラットフォームや、さらに望ましい自身のウェブサイトにプロフィールを持つライターなら、自己紹介や仕事内容を説明するプロフィール文が掲載されているはずです。

Morgan Province氏のUpwork上のプロフィールは、シンプルで明確、要点を押さえています。
プロフィール文は、候補者の文章力をうかがう上で最も良い手がかりになることが多いです。ポートフォリオの記事は、ライター自身ではコントロールできない編集の手を経ていることがよくあります。一方、プロフィール文はライターに全権があるため、最も純粋な文章サンプルと言えます。
スペルや文法の誤りがあるプロフィールは即不採用です。プロフィール文ですら正しい文法で書けないのであれば、あなたの仕事でも正しく書けるはずがありません。同様に、回りくどく不明瞭なプロフィールにも注意が必要です。自己紹介文の出来は、その人が書けるおそらく最高の文章です。そこがあなたの基準に達していなければ、次に進みましょう。
ライティングサンプル
プロのライターであれば誰でもライティングサンプルを提示するはずですが、それが必ずしも実力を正確に反映しているとは限りません。優れた公開記事が、優秀なライターではなく優秀な編集者の手による成果であることもあります。逆に、退屈でわかりにくい記事も、クライアントから500ワードで十分なテーマを無理に2,000ワードに膨らませるよう求められた結果かもしれません。
私がサンプルを読むときは、極端に良い文章か極端に悪い文章かに注目します。サンプルがとりわけ弱ければ不採用にします。公開ポートフォリオのサンプルが可もなく不可もなくという場合は、私のサイトのスタイルにより近いサンプルがあるか尋ねます。
評価とレビュー
Upworkのようなサイトでは、フリーランサーに対するレビューが公開されています。私の経験では、レビューは質を測る上で最も意味のない指標でした。採用して最も出来が悪かったライターの中には、満点の5つ星レビューを何十件も持っている人もいました。
一方で、悪いレビューはより強いシグナルになります。おおむね良好な実績の中に2、3件の傷がある程度なら大した問題ではありません。クライアントの中には意地悪だったり、フリーランサーに過剰な期待を抱いたりする人も多いからです。ただし、悪いレビューに一貫したパターンが見られる場合は注意を払ってください。

Upworkでのレビュー例
寄稿実績
ライターによっては、ForbesやThe Huffington Postといった有名サイトへの寄稿など、華々しい実績を持っていることがあります。
私の経験では、そうした権威ある寄稿実績は有意なシグナルにはなりませんでした。他の媒体がその人の仕事を気に入ったことがわかるのは悪いことではありませんが、立派な実績を持ちながらまったく文章が書けないライターを何人も見てきました。
避けるべき落とし穴
水増し文章ばかりの「フラフ・ファクトリー」を避ける
インターネットでは、水増し(フラフ)文章が蔓延しています。サイト運営者は記事の文字数が多ければ検索順位が上がると考えていますし、多くのクライアントが文字単価で報酬を支払うため、回りくどい文章ほど多く稼げるからです。その結果、うまく書くことを学ぶ代わりに、水増し文章を書くことを覚えたライターが増えてしまいました。
水増し文章とは、読書感想文を忘れた小学5年生が書いたような文章です。以下に水増し文章の例を挙げます。この文章は私自身が書いたものですが、実際に受け取ったサンプルと残念なほどよく似ています。
フィットネスは重要です。みんな知っていますよね!最近の研究で、運動する人は運動しない人より優れていることがわかりました。だからジムに行って余分な体重を落とし始めない理由なんてありません!
でも、フィットネスは勝手に手に入るものではありません。努力が必要なのです!まずは、ジム通いを続けざるを得なくなるようなコミットメントを作ることが第一歩です。友人との約束でも、パーソナルトレーナーとのセッションでも構いません。とにかくお尻をソファから離すきっかけになるものなら何でもいいのです!
やりすぎにも注意してください!多くの人がいきなり無理をして限界を超え、怪我をしてしまいます。自分の限界をわきまえ、常に水分補給を忘れないようにしましょう。
採用の際は、水増し文章しか書かない「フラフ・ファクトリー」を避けましょう。フラフ・ファクトリーの兆候は次のとおりです。
- 必死に読者の注意を引こうとする
- 大げさな誇張表現
- すべて大文字
- 感嘆符の乱用!!!
- 有益な情報や分析のない、だらだらと長い文章
- 無関係な詳細や脱線
何でも屋には注意する
良いライターは、自分の技術に専念していることがほとんどです。「素晴らしい」コンテンツライターであり「一流の」WordPressデザイナーでもあるという人は、実際にはどちらも中途半端なことが多いのです。
脳外科手術を頼む相手を探しているとしたら、「私は一流の脳神経外科医であり、腕の立つ自動車整備士でもあります」と言う医者は避けるでしょう。ライターを採用する際も同じように考えてください。

文章以外のスキルを不自然なほど多く掲げるUpworkのフリーランサー
駄目なライターを「直せる」という誘惑に負けない
自分の求めるコンテンツを作ってくれるライターを見つけるまでには、数週間から数か月かかります。その間、焦りが生じるのは当然です。私も何度か、平凡なライターを見つけて「文章は荒削りだが、指導すれば良くなるだろう」と考えたことがあります。しかし、うまくいったことは一度もありませんでした。
文章力の向上は遅々としたもので、年単位でしか進みません。プロのライターがDランクの文章しか書けないのであれば、その先何年もDランクのままです。格安の料金で働くと申し出る、熱意はあるが平凡なライターを見たときは、このことを思い出してください。
こちらから積極的に声をかける
応募を待つだけでなく、こちらから積極的に声をかけることで、より質の高い候補者を見つけられます。優秀な候補者は、すでに抱えているクライアントの仕事で忙しく、求人掲示板を熱心にチェックする暇がないことが多いからです。
ライターは日頃からスパムのような定型的なスカウトを大量に受け取っています。パーソナライズされた招待は、あなたが相手の仕事を尊重するクライアントであることを示す差別化になります。相手の文章のどこが良かったのか、なぜ適任だと思ったのかを具体的に伝えてください。
いきなり採用するわけではないことを明確にしましょう。正式なオファーを出す前に、何度かメッセージをやり取りして相性を確かめるべきです。
候補者と面談する
ライターを採用する際、私が最も重視するのは公開されているコンテンツの評価です。これは質問をたくさんしてもわからないことなので、面談は短く切り上げ、すぐに有償トライアルで採用します(下記を参照)。
それでも、面談はその人との働き心地を垣間見る機会にはなります。お互いにスムーズにコミュニケーションが取れるか、それとも一つの質問が十分に伝わり回答されるまでに何度もやり取りが必要か。仕事の進め方は自分と合っているか。
| 悪い候補者のサイン | 良い候補者のサイン |
|---|---|
| 招待メールや求人情報ですでに回答した質問をしてくる。 | あなたのプロジェクトについて時間をかけて調べたことが伝わってくる。 |
| 個別に送った招待に対して定型文で返信してくる。 | 仕事に対して本物の関心と熱意を示している。 |
| 質問が曖昧だったり、文章が稚拙だったりする。 | 的確で思慮深い質問をしてくる。 |
有償トライアルから始める
私の経験では、ライター候補を評価する最良の方法は、トライアルとして採用することです。長々とした無償の選考プロセスは、選択肢を多く持つ優秀なライターを遠ざけてしまいます。
有償トライアルを打診する際、私はあえて「試用期間」のような言葉を使いません。ライターの失敗を待ち構えているような響きがあるからです。トライアル期間は双方のためのものです。私はライターが自分のためにどうコンテンツを作るかを見ることができ、ライターは私が有償クライアントとしてどういう人物かを知る機会を得られます。
有償トライアルは候補者探しの一環です。トライアルで採用した人の多くは長くは続きません。ですから、最終的に一人だけを長期で採用したい場合でも、複数のライターを並行してトライアルで雇うことができます。
ライターと仕事を進める
トライアルでライターを採用したら、次はその人があなたのビジネスにとって長期的に適任かどうかを見極める段階です。
このガイドの作成にあたり、洞察を提供してくれたライターのMorgan Province氏に感謝します。また、貴重な時間を割いてフィードバックをくださったThe Write LifeのAlexis Grant氏にも特別な感謝を申し上げます。
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