現代の困りごと — デジタル時計
原文は Matthias Endler により に公開されました。 このブログを購読する
今朝、オーブンのアラームのビープ音で目が覚めた。前日にオーブンの時刻を直そうとして、間違ったボタンを押してしまったのが原因だ。正しい時刻を設定したつもりが、料理用のタイマーをセットしてしまっていた……それが今朝私を起こした音だった。
電子レンジに時計をつけよう!
こんなことがあると、なぜ今どきの家電という家電すべてにデジタル時計がついているのか不思議になる。電子レンジにも、冷蔵庫にも、オーブンにも、食洗機にも、乾燥機にも、ミキサーにまで——しかもこれはキッチンだけの話だ。
現代の機器ではデジタル時計がインフレを起こしている。なぜそうなっているのか、何度も考えてみた。私なりの答えはこうだ。
役に立たないデジタル時計をあえて省くより、つけてしまった方が簡単なのだ。
たとえば、あなたがごく普通の電子レンジの操作パネルを担当するエンジニアだとしよう。電子レンジ用のチップにはデジタルタイマーが備わっていて、食べ物が温まるまでの残り時間を表示するのにぴったりだ。では、何も温めたくないとき、このタイマーは何を表示すべきだろうか?
現在時刻を表示すればいいじゃないか。邪魔にもならないし、付加価値にもなる。
ただし、このデジタル時計がかなり厄介なこともある。
- 時間がずれて間違った時刻を表示する。
- コンセントを抜いたり停電があったりするとリセットされてしまう。(あの忌まわしくも愛すべき、点滅する
00:00だ。) - 夏時間と冬時間が自動で切り替わらない(やあ、ドイツ!)。
だから、こうした時計の面倒を常にみなければならない。
こっそり教えよう。オーブンで何も温めていないとき、私は現在時刻を知りたいわけではない。ただ、電源が切れていてほしいのだ。
なぜ我が家のオーブンの時計合わせはややこしいのか
我が家のオーブンには時間に関係するボタンが3つある。プラス、マイナス、そして時計マークだ。時刻を合わせるには、まず時計マークを押す。矢印が表示され、ディスプレイが00:00に変わる。もう一度時計マークを押すと別の矢印が出る。さらに2回押すと時計マークが点滅する。そこでようやく+と-ボタンで時刻を調整できる。あとは待てば確定だ。簡単だろう!
問題は、操作とその結果との間に直接的な関係がないことだ。この根底にある概念はマッピングと呼ばれ、インターフェースデザインではよく知られている。
機器に機能を追加するには、2つの選択肢がある。
- ボタンを増やす。
- 既存のボタンに新しい機能を覚えさせる。
1つ目は美しいデザインを損なうかもしれないし、2つ目はユーザーをイライラさせるかもしれない。どちらも魅力的とは言い難い。
我が家のオーブンは1つのボタンに複数の機能をマッピングしている。だが一番腹立たしいのは、機器ごとにマッピングが違うことだ。オーブンで時刻の合わせ方を覚えても、まったく異なるインターフェースを持つ食洗機では何の役にも立たない!
まとめ
優れたインダストリアルデザインはそうそう見つかるものではない。
製品に時計をつけても、付加価値になることはまずないだろう。よくても邪魔なだけ、悪ければ有害なまでに紛らわしい。
選べるなら、私は時計のついていない家電を選びたい。だが今の市場でそれを探すのは思った以上に難しい。時計付きの機器の方が生産数が多い分、時計なしより安いとさえ言えるかもしれない。
今なら、なぜスティーブ・ジョブズが洗濯機選びに2週間もかけたのか理解できる。
家族で、どんなトレードオフを望むのか話し合うのに時間をかけた。このことについて2週間ほど、毎晩食卓で話し合ったんだ。
結局彼が選んだのはミーレの洗濯機だった——おそらくデジタル時計なしのものを。
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