Finderのエリート級省略術
原文は Marcin Wichary により に公開されました。 このブログを購読する
普段はFinderをかなり厳しく批判していることは自覚しているが、パワーユーザーにとってmacOSの中心に位置することや、Appleがほぼ見捨てたように感じられる現状を考えれば、それも必要なことだと思っている。
ただ、Finderが得意としていることも紹介したい。おそらく誰もここまで思慮深くやっていないことがある。それがテキストの省略表示だ。
ファイル名が長すぎるときに起きることは、こうだ。
これは実にうまくできている。いくつもの理由が連動して機能しているからだ。
- Finderはテキストを中央から巧みに省略する。ファイル名の末尾の単語(あるいは数字!)と拡張子の両方が重要であることをわかっているのだ。
- Finderはツールチップでフルネームを表示する。これを忘れているツールがどれだけ多いかには驚かされる。省略された文字について簡単に確認する手段すら用意していないのだ。NotionとBearの例を見てほしい。どちらもホバーしても何のヘルプも表示しない。
- Finderはツールチップを既存のテキストにぴったり重ねて表示する。これは本当に巧妙だと思う。他の有用な情報に被ることを避け、自分の位置を再確認するのも速くなるのだ。たとえばAirTableと比べてみてほしい。
- 最後に、Finderは必要なときにだけツールチップを表示する。ここで道を踏み外しているサービスは本当に多い。たとえばPaperやGoogleドライブは、付け加えることが何もない場合でさえ、無差別にツールチップを表示してくる。
なぜ最後の点が重要なのか。不要なツールチップは気が散るし、情報を覆い隠すし、そして——おそらく最も重要なことに——インターフェースを地雷原に変えてしまうからだ。何も考えずにカーソルを安心して置いておける安全な場所がなくなってしまう。
この最後の点はとても曖昧だが、とても重要だ。最近ウェブ上の多くの記事がどれほど不快か、わかるだろうか。読んでいるあいだ、次に何が起こるか常にハラハラさせられるという理由だけで。上下にガタッと動かされないだろうか。広告はいつ、どこに現れるのか。購読を促すポップアップにはいつ遭遇し、今回はどんな奇妙な方法で閉じなければならないのか。
そういう記事を読んでいるときに文字通り筋肉をこわばらせているわけではないことはわかっている。でも、どこか頭の片隅で、不安定なインターフェースを相手にしているという嫌な不安が常にあるような気がするのだ。
これほど強いものではないにせよ、不要なツールチップについても同じように感じている。インターフェースが不安定に感じられるようになるのだ。カーソルを置いて休ませると、何かが飛び出してきて、気が散って本能的にそれを避けようとカーソルを動かす。運が良ければ、また別のツールチップを発動させてしまい、以下同じことの繰り返しだ。
このことについてはまたいずれ書きたい。以前の同僚に聞けば、かなりの割合が「あいつはいつもツールチップに怒っている」と言うだろう。ここでもっとツールチップに怒ることを約束する。でも今日は? 今日はFinderに拍手を送りたい。気にかけるだけで、この小さな瞬間を本当に素晴らしく、思慮深いものにできるのだと示してくれているのだから——小さな瞬間も何千と積み重なれば、もはや小さくはないということをわかった上で。
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