ハエと幸運
原文は Jason Fried により に公開されました。 このブログを購読する
排水口のすぐそばに小さなハエがいた。ちょうど手を洗おうとしていたところだった。
水を出せば、ハエはそのまま穴の中に流されてしまう。一瞬で終わるのか、もがきながら溺れていくのかはわからない。ただ、そうなればそれで終わりだ。そこから抜け出すことはできない。
なぜかふと、考え込んでしまった。そのまま水を出すこともできるし、助けてやることもできるし、別の洗面台を使うこともできる。もしハエに気づいてさえいなければ、とっくに水を出していて、知らぬ間にその運命は決まっていたはずだ。
だが、そんな迷いの一瞬に、ハエは飛び立ってどこかへ行ってしまった。
ハエは私が何をしようとしていたのか、それが自分にとって何を意味するのかを知らない。だから、自分がどれほど幸運だったのか、まったく気づいていないのだ。
そこでふと思った。自分も同じような立場に、どれだけいるのだろう。自分がどれほど幸運なのか、まったく知らずに。
きっと、よくあることだ。おそらく、いつもそうなのだ。
—ジェイソン
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