パンテッレリーア、2026年5月
原文は Francesco Puppo により に公開されました。 このブログを購読する
今年は例年より早めの5月にパンテッレリーアを訪れた。
いつもは9月に行く。その頃の島は乾いて黄金色に染まっている。5月は趣がまったく違う。火山岩は花に覆われ、丘陵は緑に包まれ、自然がより生き生きと感じられる。パンテッレリーアは一年を通してさほど混み合うことはないが、5月は特に島を独り占めしているかのようだ。

パンテッレリーアはパッシートという甘口ワインで知られている。収穫したブドウを天日で乾燥させてから搾るワインだ。5月は収穫までまだ数ヶ月あるが、ブドウ畑はいつも通り手入れされていた。

この島はケーパーでも知られている。壁や岩の斜面から生えてくる。島の至るところで見つけることができる。

島の美しさを存分に味わいたいなら、船に乗るのが一番だ。1日あれば島を一周できる。今回は海岸の半分ほどしか回ることができなかった。まだシーズンが始まっておらず、出航していたのは私たちだけだった。あたりは完全な静寂に包まれていた。聞こえるのはエンジン音と、断崖と、ツバメと、水の音だけだった。

セバスティアーノ・フィッシャーは、パンテッレリーアで暮らし、陶芸彫刻家として活動する友人だ。彼が用いるのは楽焼という技法で、赤く灼けた作品を窯から取り出して容器の中で蒸し焼きにする、日本の低温焼成の一種だ。出来上がりは予測がつかない。ある晩、彼のアトリエで5つの作品が焼き上がるのを見届けた。

島は火山帯の上にあり、それは至るところで感じられる。岩をくり抜いて造られた天然のサウナ、海岸沿いの温泉、そして火山泥で満たされた湖(ヴェネレ湖)がある。なかでも海岸の温泉は私のお気に入りだ。夜に行って、温かい湯に身を沈め、そのまま星空の下で海へと泳ぎ出すことができる。

記事をランダムに読む
コメント
ログインしてコメントする