サバティカルが離職を食い止めている
原文は David Heinemeier Hansson により に公開されました。 このブログを購読する
アメリカのテック業界で働く多くの人にとって、まとまった休みを取る唯一の方法は仕事を辞めることだ。だから数年ごとに多くの人が実際にそうする。それが、業界の平均在籍期間がわずか18ヶ月という惨憺たる短さにとどまっている一因でもある。だが、このひどい離職率は、たった一つのシンプルな福利厚生で防げることが多い。サバティカルだ。
37signalsでは、15年ほど前から全員に3年ごとに6週間のサバティカルを与えてきた。定着への効果は絶大だ。2週間の休暇では決して得られない形で、頭をリセットできるからだ。そして従業員がそんなリセットを求めたとき、用意されている選択肢はたいてい辞めることしかないのだ。
6週間のサバティカルという発想は、多くのヨーロッパ人には奇妙に聞こえるかもしれない。「なんだ、ただの8月じゃないか」と思われても無理はない。そして、それはあながち間違いでもない。ヨーロッパでは一般的に休暇は多いが、テック業界でいえば、その分給料ははるかに低い。平気で半分から3分の2も低くなるのだ。
私はその両方を手に入れることは十分可能だと思う。アメリカのテック企業でアメリカ水準の給料を得ながら、辞めなくても定期的にしっかりリセットする。そんな働き方はできるのだ。
そして経営者側の論理も、長期的な幸福についての人道的な訴えである必要すらない。単に定着の問題として考えればいい。優秀で鍛えられた人材が去っていくのを見送るのは、莫大なコストがかかるのだから。
創業者であろうとプロの経営者であろうと、ボスこそ他の誰と同じくらい定期的なサバティカルから恩恵を受けるとさえ言いたい。ジェイソンにせよ私にせよ、サバティカルを取るたびに必ず新鮮なアイデアや視点を持ち帰ってきた。それらは例外なく、前向きな変化や、そうでなければ生まれなかった新たな野心につながっている。
6週間というのは、疲れ切った創業者に、会社を売っても思い描くような至福は得られないと気づかせるのにちょうどいい長さでもある。あのモヒートの島はすぐに退屈になる。5週目にもなれば、きっと現場に戻りたくてうずうずし始めているはずだ。スタートアップの猛ダッシュから6週間離れればよかっただけなのに、会社を売って後悔している創業者の話は枚挙にいとまがない。
結局のところ、誰もが時には長い休みを必要としているということだ。マヨルカ島での2週間だけではなく、退屈するほどの時間が必要なのだ。仕事の知的刺激や同僚とのつながりに飢えるくらいの時間が。サバティカルはそれを与える素晴らしい方法であり、創業者が会社を売りたいと思うのも、従業員が辞めたいと思うのも抑えてくれるのだ。
記事をランダムに読む
コメント
ログインしてコメントする