ヨーロッパの妄想とデンマークのドローン
原文は David Heinemeier Hansson により に公開されました。 このブログを購読する
ヨーロッパは数十年にわたるナイーブな平和主義からようやく目覚めつつある。大陸の人々はアメリカに功績を認めたがらないが、トランプが包括的な安全保障を後退させたことがその大きな要因だ。まあ、それに加えて、玄関先で4年近く続く大規模な戦争もある。
妄想とはそういうものだ。現実が割り込んでくるまで、その維持費はタダのように思える。そしてその現実がついに、酔っ払いの水兵さながらの無遠慮さとタイミングでヨーロッパ大陸に乱入してきた。さて、これからどうするのか。
「買え、買え、買え」――デンマーク首相が昨年そう宣言した際、彼女は今年と昨年にわたって兵器購入のためにさらに500億クローネを投じると約束した。だが、何を、誰から買うのか。残念ながら、準備の整った一流の欧州の兵器・装備メーカーはそう多くない。大陸の防衛産業は30年間、投資を干上がらせてきたのだから。
2018年の時点でも、欧州の投資家の3分の2近くがESGの観点から通常兵器の製造に関わる企業を投資対象から除外していた、とEurosifは伝えている。そしてこれは1990年代初頭から続いていることだ。
いつものことだが、木を植えるのに最適だったのは20年前、次に良いのは今だ。これはテック業界にも当てはまる。次の戦争はかつてなくテクノロジーに依存することになるのだから。
たとえばドローンだ。ウクライナの戦争ではドローンが主要な戦力となっている。光ファイバーケーブルがクモの巣のように戦場を覆い、ウクライナ側の近年の前進の多くは、優れたドローン運用によるものとされている。
ヨーロッパにはドローンが必要だ。大量に。あらゆる形状とサイズで。欧州企業によって作られ、オープンソースのプラットフォーム上に構築され、域内のサプライチェーンで生産されるものが。そしてデンマークのスタートアップUptekoが、まさにそのことに約10年取り組み、今やスケールアップの準備が整ったのだ。
だから私はUptekoに投資した。いつもの退屈な「自分の分かるものに投資する」というデンマークのSaaSスタートアップに資金を投じる戦略からは外れるが、そう遠く離れた話でもない。ドローンの未来は推進力と同じくらいソフトウェアにかかっている。そしてそのことについては、多少なりとも分かっている。
しかし本当のところ、それは知識というより動機の問題だった。そしてテックと防衛の交差という問いにおいてやる気をかき立てる手本を示した人物として、パーマー・ラッキー以上の存在はいない。彼の会社Andurilは、現代の兵器製造にシリコンバレーのスタートアップのような熱意と革新性を吹き込んでいる。それは切実に求められていることであり、深く鼓舞されるものだ。
ヨーロッパには独自のアンドゥリルが必要だ。アメリカからシステムを買い続けられないからではなく、良き同盟国とは自立し、同等に独創的であり、多様で素晴らしい国産兵器の数々で武装すべきだからだ。
記事をランダムに読む
コメント
ログインしてコメントする